とほきとほき西の果て |
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指先に触れる白いね君の呼気 | |
蒼い瞳がまた冴えてゆく |
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微笑みの裏にこころは隠されて | |
君の碧の奥の真実 |
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とほきとほき西の果てには現れぬ | |
君の瞳のような花びら |
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紅い花君は見ておりやわらかな | |
唇のように奪う夜は更け |
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おずおずと触れるその手は熱を帯び | |
抱きしめる背のひろさみつける |
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初恋はまだ半ズボンはいた頃 | |
僕を釘付けにした君の激しさ |
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ただ欲しい君の笑顔が、その指が | |
行く先は僕と君だけが知る |
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愛されて愛して共に生きたいと | |
「愛」なんてもの君からもらった |
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僕はもう心に何も残してない | |
治らぬはずの傷跡もない |
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空白の僕の中身を君が埋め | |
そして僕らは終末を見る |
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関口健一郎氏&ゆらゆらさん&KARI−RING
番外 |
君の手が肩に乗るとき我はまた優しい顔をひとつ増やすか | 関口健一郎氏 |
キスをする寸前君の長い長い綺麗なまつげのはつかに振るえる | KARI−RING |
飲み干した杯ひとつまたひとつ君のしぐさを思い出しつつ | 関口健一郎氏 |
ほろ酔いに君の輪郭にじむから その哀しみに触れさせてくれ | ゆらゆらさん |
紅い髪も紅い瞳も禁忌だと決め付けられる幼き日の君 | KARI−RING |
折句 |
夢ひとつラムネの泡がゆっくりと楽土をめざすごとく消えゆく | 関口健一郎氏 |
↓ゆめひとつ | forゆらゆらさん |
↓らむねのあわが | |
↓ゆっくりと | |
↓らくどをめざす | |
ごとくきえゆく | |
神おらぬリングサイドにりりしくも「んん」と頷き去る君の背よ |
関口健一郎氏 |
↓かみおらぬ | forKARI−RING |
↓りんぐさいどに | |
↓りりしくも | |
↓「んん」とうなづき | |
さるきみのせよ |