夕立の後の光が立ち込める森の碧の笑顔持つきみ |
少し照れくさいけどきみの手と僕の手が触れるこの距離が好き 「夏ですね」なんて確認したいのは背中合わせのきみの体温 満ちてくる何かを感じられる今 こころの中に隙間はできない 銀色のカフスをみっつつける前「幸福だった」と過去形になる 愛してる誰よりきみを守りたい何よりきみを きみってだあれ 初夏(はつなつ)の風にまっすぐ僕を見るきみの瞳の奥にいる僕 おそるおそる伸ばした指を手のひらで掴んできみは僕を連れ出す 新緑が鮮やかなことひかり降る季節来たこと きみの隣に僕がいること |
その傷も絶望も全て忘れずに それでも微笑むきみが、いとしい |